1月 正月 松の内 大寒 |
鏡餅:
12月中旬から28日までに準備し、1月11日の鏡開きまで床の間に飾ります。
昔の鏡と同じ円形をしているからという説と、人の魂(心臓)を模したという説もあります。大小二つ重ねるのは月(陰)と太陽(陽)を表しているそうです。

門松:
12月中旬から28日までに立て、1月7日に外します。
お正月、家の入口に飾る松のことで、年神様が降りてくる目印「依代(よりしろ)」の役割を果たしています。玄関に向かって左を「雄松」、右を「雌松」と呼びます。門松が飾られている期間を「松の内」と呼びます。
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2月 節分 立春 |
節分:
もともと節分は、立春、立夏、立秋、立冬という季節の節目を指す言葉でしたが、現在では立春の前日のことをいいます。季節が変化するときには鬼や悪霊が悪いものを運んでくると考えられていたため、豆で追い払おうとしたのです。古くから豆には霊力が宿ると考えられてきました。撒き終えたら自分の年の数(またはプラス1)だけ豆を食べます。
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3月 ひな祭り 卒業 春分 お彼岸 |
ひな祭り:
中国では3月の最初の巳(み)の日は忌日とされ、不浄・邪気・けがれなどの恐ろしいものが襲ってくるといわれた日でした。家の中にいると人の災難が降りかかってくるというので、人々は老若男女にかかわらず家を出て水辺へ行き、みそぎをしました。このとき、人形(ひとがた)を作って、それで体をさすり、身のけがれを移して供物と一緒に水に流して厄払いをしたものです。この人形(ひとがた)が、次第に手の込んだ立派な人形(にんぎょう)になって行きました。これがいわゆる「流しびな」の始まりです。また、平安時代には、上流階級の子女が美しい人形で遊ぶ「ひいな遊び」という、ままごとに近い遊びがあり、この両方が結びついて、現在のひな祭りになっていったとされています。
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4月 入学、花見 |
お花見:
桜は古くから農村で農事のタイミングを知らせるものとして大切にされてきました。桜の花には稲の神様が降りてくると考えられていて、満開の際にひとつひとつの花に豊作の願いを込めていたそうです。そもそも農村部では、田植えの時期に田の神様を迎えるために山野に出向き、宴を開く風習がありました。江戸時代になるとこれらが混ざり合い、庶民の娯楽の「お花見」となったようです。
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5月 端午の節句 菖蒲湯 八十八夜 母の日 |
端午の節句:
端午の節句は、もともと田植え仕事の女性たちが身を浄め、田の神をお迎えする行事でした。それが武家社会に入り、「菖蒲」が「尚武」につながることから男の子のお祭りになりました。古来中国では、この日に薬草を集めたり、菖蒲で作った剣で邪気を祓ったりした風習がありました。それが日本に伝わって独自の行事となったのです。
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6月 衣替え 入梅 父の日 |
父の日:
6月の第3日曜は父の日です。発祥地はアメリカで、母の日が年中盛んになるのに、父の日が無いのは不公平だと考えたドット夫人が、亡父の墓に、白いバラをささげたことが始まりと言われています。母の日のカーネーションほど有名ではありませんが、父の日のシンボルフラワーはバラとされています。
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7月 七夕 |
七夕:
「七夕」は棚機、つまり機織り機(はたおりき)のことで、織姫星の和名を棚機津姫星と呼ぶことと、7日の夕の意味を合わせて「七夕」を「たなばた」と読むようになりました。
七夕の夜、たらいに水を張って星を映し、その星明りの中で針に糸を通すとか、一年間使った布を笹竹につるすと、裁縫が上達するという風習があります。笹竹に願いごとを書くのは、生長が早く、願いごとがすぐに天に届くようにとの思いが込められています。また、短冊の色は五種類で、陰陽五行説に基づき赤・青・黄・白・黒です。
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8月 立秋 お盆 精霊流し |
盆棚:
お盆のためにしつらえた神棚で、位牌を置き、季節の野菜や果物、ぼた餅などを供えます。胡瓜や茄子で馬を作るのは、祖霊がこの馬に乗って帰ってくると考えられているからです。またお盆には祖霊を供養すると同時に、両親を生きた御霊と考え、贈り物をする習わしがあります。これが中元の習慣につながったようです。
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9月 秋分 お月見 |
重陽(ちょうよう)の節句 :
9月9日。九(陽の数)が重なることから重陽(ちょうよう)と言います。
昔、中国では奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は大変めでたい日とされ、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願うという風習がありました。日本には平安時代の初めに伝わり、宮中では観菊の宴が催されました。
菊の節句、菊の宴とも言われています。
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10月 体育の日 |
体育の日:
10月の第二月曜は「体育の日」です。1964年の東京オリンピックを記念して、1966年に「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として祝日に制定されました。以前は10月10日でしたが、2000年より現在のようになりました。10月10日は、日本の観測史上、晴れる確立の高い日とされています。
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11月 勤労感謝の日 |
七五三:
数え年で、男の子は5歳(地方によっては3歳も)、女の子は3歳と7歳に神社、氏神に参拝して無事成長したことを感謝し、これから将来の幸福と長寿をお祈りする行事で、始まりは室町時代です。もともとは宮中や公家の行事でしたが、江戸時代には一般的に広く行われるようになりました。七・五・三はいずれも陽数で、縁起の良い数字です。3歳の「髪置」、5歳の「袴着」、7歳の「帯解」の祝いが由来となっています。
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12月 クリスマス 大掃除 |
大晦日:
「晦日(みそか)」は月の一番最後の日をいいます。12月31日は1年の最後の日なので、「大」がついて大晦日」です。旧暦を使っていた時代、一日の始まりは日没と考えられていました。年神様は大晦日の晩に家々に訪れるとされ、人々は身を清め、年神様にお神酒やお餅、お節料理などをお供えし、その前で家族揃って食事したのだそうです。
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